救急医療
より高度な医療機関へ橋渡しする
地域医療の司令塔の役割も果たす
現状、当院だけですべての救急疾患に対応できるわけではありません。当院で治療できない患者さんは、救命救急センターを持つ三次救急病院などに迅速に転送します。
しかし、その場合でも当院が初期対応し、危険な兆候を見逃さずに適切に三次救急病院に紹介することで、地域全体の救急医療を円滑に機能させることができます。市民の安心につながる、地域医療のコントロールタワー。当院はそんな役割を果たしていきます。
二次救急医療機関として
年間約 2200 台の救急車を受け入れ
当院は二次救急医療機関として、24時間365日体制で救急搬送を受け入れています。300床規模の病院ですが、救急車の受け入れ台数は年間約2200台にのぼっています。
時間外や休日も外科系・内科系の専門医がオンコール体制で待機し、連絡があればすぐに病院に駆けつけ、脳卒中、心筋梗塞、外傷など、さまざまな傷病に対応しています。若手医師の育成にも救急医療は不可欠です。多くの研修医が当院で救急医療の現場を経験し、巣立っていきました。

総合医療
複数の病気や心の状態も含め
全身的な診療を行う総合的な内科
総合病院である当院は20以上の診療科を有し、幅広い病気やけがをカバーする体制を整えています。
それだけではなく、各専門診療科が互いに緊密に連携し、一人ひとりの患者さんに合わせた総合的な診療を行っていることが特徴です。そのために電子カルテは全科で一元化して情報共有し、他科の疾患にも配慮しながら診療するほか、医師、看護師、薬剤師、リハビリスタッフなどが協力してチーム医療を推進しています。
消化器領域では内科と外科が共同カンファレンスを開催していることも特徴です。症例ごとに互いにアドバイスしながら、病状の確認や治療の検討を行い、最善の医療を提供することをめざします。また、いくつもの病気を抱える高齢の患者さんが増えたことから、それらを包括的、全身的に診療する総合的な内科も設けました。さらに急性期の治療だけでなく、回復期のリハビリや栄養管理、在宅療養の後方支援などにも取り組み、地域の患者さんをトータルに支え続けます。
現代の医療では各分野の専門医が活躍します。一方で複数の病気を抱える患者さんも増えています。そんな時代だからこそ、当院は各診療科が密に協力し、「病気を診るだけではなく、人(全身)を診る」という考え方を実践しています。