当院の特徴

01 救急医療

より高度な医療機関へ橋渡しする
地域医療の司令塔の役割も果たす

現状、当院だけですべての救急疾患に対応できるわけではありません。当院で治療できない患者さんは、救命救急センターを持つ三次救急病院などに迅速に転送します。
しかし、その場合でも当院が初期対応し、危険な兆候を見逃さずに適切に三次救急病院に紹介することで、地域全体の救急医療を円滑に機能させることができます。市民の安心につながる、地域医療のコントロールタワー。当院はそんな役割を果たしていきます。

二次救急医療機関として
年間約2200台の救急車を受け入れ

当院は二次救急医療機関として、24時間365日体制で救急搬送を受け入れています。300床規模の病院ですが、救急車の受け入れ台数は年間約2200台にのぼっています。
時間外や休日も外科系・内科系の専門医がオンコール体制で待機し、連絡があればすぐに病院に駆けつけ、脳卒中、心筋梗塞、外傷など、さまざまな傷病に対応しています。若手医師の育成にも救急医療は不可欠です。多くの研修医が当院で救急医療の現場を経験し、巣立っていきました。

グラフ

02 総合医療

総合医療

複数の病気や心の状態も含め全身的な診療を行う総合的な内科

総合病院である当院は20以上の診療科を有し、幅広い病気やけがをカバーする体制を整えています。

それだけではなく、各専門診療科が互いに緊密に連携し、一人ひとりの患者さんに合わせた総合的な診療を行っていることが特徴です。そのために電子カルテは全科で一元化して情報共有し、他科の疾患にも配慮しながら診療するほか、医師、看護師、薬剤師、リハビリスタッフなどが協力してチーム医療を推進しています。

消化器領域では内科と外科が共同カンファレンスを開催していることも特徴です。症例ごとに互いにアドバイスしながら、病状の確認や治療の検討を行い、最善の医療を提供することをめざします。また、いくつもの病気を抱える高齢の患者さんが増えたことから、それらを包括的、全身的に診療する総合的な内科も設けました。さらに急性期の治療だけでなく、回復期のリハビリや栄養管理、在宅療養の後方支援などにも取り組み、地域の患者さんをトータルに支え続けます。

現代の医療では各分野の専門医が活躍します。一方で複数の病気を抱える患者さんも増えています。そんな時代だからこそ、当院は各診療科が密に協力し、「病気を診るだけではなく、人(全身)を診る」という考え方を実践しています。

03 包括ケア

包括ケア1

病院と在宅療養を結ぶ入院施設
地域包括ケア病棟が安心を守る

総合内科

当院に60床ある地域包括ケア病棟は、急性期治療の後、しばらく入院が必要な患者さんや、退院後のご自宅での生活に不安を感じている患者さんを受け入れてケアを行う病棟です。回復期リハビリテーション病棟は入院可能な疾患が脳卒中や大腿骨頸部骨折などに限られますが、地域包括ケア病棟は病気やけがの種類を問わず、2ヵ月程度まで入院が可能です。
例えば、入院中に筋力が低下して歩けなくなってしまった方や、食べたり飲んだりするのが難しくなってしまった方に、生活に困らないようにするためのリハビリや栄養管理を行い、ご自宅や施設に帰れるようにサポートします。

患者さん一人ひとりの状態や心情に寄り添いながら、ご自宅にいるような気持ちになっていただけるようスタッフ一同でケアを心がけています。また、退院後も安心して過ごしていただけるよう有益な行政サービスや制度のご紹介や情報の提供を行っています。

04 回復リハビリテーション

回復リハビリ

リハビリスタッフと設備が充実
入院しながら生活力を取り戻す

総合内科

脳卒中や大腿骨頸部骨折などの治療後に、患者さんがご自宅や施設に戻って生活するためには、病気の回復だけでなく歩く、食べる、話す、排泄、入浴といった生活に必要な動作ができるまで回復する必要があります。当院には、回復期リハビリテーション病棟が48床あり、明るく広々としたリハビリコーナーが設置されています。当院の急性期病棟のほか、近隣の急性期病院からも治療を終えた患者さんを受け入れ、回復訓練を行う専門病棟です。

医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士など多数の専門職が協力し、一人ひとりに適したリハビリや栄養管理を提供しています。病気やけがの種類や状態によりますが、2ヵ月から6ヵ月程度の入院が可能ですので、安心してリハビリに専念していただけます。