泌尿器科ー尿路再建部門のご紹介

尿路再建部門の設立

総合犬山中央病院 泌尿器科では、2025年7月に「尿路再建部門」を設立します。
当部門では、腎臓から尿道に至る尿路の疾患において再建手術が必要な患者さんに対する専門的な診断・治療を行っています。尿路の狭窄や損傷などの問題を抱える患者さんが対象となります。
これにより、都市部の大きな病院に行くことなく、犬山で安心して手術や治療を受けられる環境が整いました。

対象疾患について

1.尿管狭窄

腎臓から膀胱までの通路に通過障害を認める疾患。

~下記患者さんが治療の対象となります~

  • 定期的に尿管ステントカテーテルを交換している患者さん
  • 定期的に腎瘻を交換している患者さん

 

~主な疾患~

  • 腎盂尿管移行部狭窄症
  • 内視鏡による尿管結石治療後の医原性尿管狭窄
  • 後腹膜線維症による尿管狭窄
  • 他科手術による尿管損傷

 

~治療方法~

  • 腹腔鏡下腎盂形成術(腎盂尿管移行部狭窄症)
  • 膀胱尿管新吻合術(下部尿管狭窄)
  • Psoas hitch法
  • Boari Flap法
  • 回腸尿管
  • 尿管端々吻合
  • 尿管剥離術・移動術

2.尿道狭窄症

膀胱の出口からペニスの先までの尿道に通過障害を認める疾患(前立腺肥大症は除く)。

~下記患者さんが治療の対象となります~

  • 定期的に尿道バルーンカテーテルを交換している患者さん
  • 定期的に膀胱瘻カテーテルを交換している患者さん

 

~主な疾患~

  • 医原性尿道狭窄症:経尿道的手術後の尿道狭窄
  • 尿道損傷
  • 尿道狭窄症(原因不明)

 

~治療方法~

  • 前部尿道形成術
  • 後部尿道形成術

3.前立腺癌手術後の難治性尿失禁

前立腺癌手術後の6か月以上継続する、難治性の尿失禁に対し、人工尿道括約筋埋め込み術(AMS800)を行っています。

 

尿路再建部門では、高度な技術を駆使し、患者さんの生活の質の向上を目指した治療を行っています。診療についてのご相談や詳細は、当院泌尿器科までお気軽にお問い合わせください。